2009-01-03
疑問を解いてくれる本達
最近読んだ本の中に
福島清彦さんの「アメリカ型資本主義を嫌悪するヨーロッパ」という本がある。
これは、フィンランド留学中に抱いた大きな疑問を少し解決してくれたような気がする。
なぜ大半のヨーロッパ人は反米なのか。
元々、留学先にフィンランドを選んだのはいくつか理由があるのだが、
その中のひとつに、
アメリカ以外の国というのが自分の中では必須条件だった。
留学と言えばアメリカでの大学生活などを夢見ている学生が多い傾向にある。
別に私は反米主義とかそういうわけではないが、あまりにアメリカナイズされてしまっている周りの学生を見て疑問に思えて仕方なかった。
私は某大学で「国際英語学」という新たな分野について学んでいたが
結局大学で受けた講義のほとんどは英米文化とあまり変わらなかったのではないかと思える。
「国際英語」というそのものの概念を熟知する教授が少ないまま、結局たどり着いたところはただの英語習得。これではいったい何をやっていたか分からない。概念に惹かれて入った私は少し愕然とする。
教授に抗議をしに行ったこともあるが、現状を話されて納得するしかなかった。
何故に学生達はそうアメリカを憧れの眼差しで見るのか私には理解できず、違う角度から世界を見なきゃと思った。そこで選んだのがヨーロッパ、北欧だった。これから日本が将来に向けてヨーロッパ的思考を学ぶ必要があると考えたから。
多くのヨーロッパの学生に囲まれて過ごした1年。
そこにはいつもアメリカについての話題が絶えなかった。そしてそれは明らかに反米主義的な発言が多かった。日本の生徒の間では、少なくとも私の周りでは、そういう発言が全く聞こえなかったため、私はとても驚いていた。自分だけが抱いている疑問?
そんなことはなかった。違う大陸では、違う世論が飛び交っていた。
そこに来ていたアメリカ人も自分の国をばっさりと斬る発言をかます。
日本は少し特殊な位置にいるんだぁ。
知識がままならないながらも、そんなことを思ったdoruko。
確かに世界を代表する大国、アメリカ。日本にとって今までも、そしてこれからも最大のパートナーであり続けるだろう。
でも、少し角度を変えてみる必要があるんじゃないかと思う今日この頃。
もし同じように疑問に思う方がいたら、ぜひこの本読んでみてください。少し違った角度から世界が垣間見えます。
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