片山一葉が行っているプロジェクト「Private park」の写真とビデオの展覧会.
公園や広場などの屋外の公共空間では,たまたま時間を持て余した何をするわけでもない人間が集まることがあり,そこでは人間や環境の個性が無意識的 に影響し合い,場の空気をつくりあげています.その小さな影響力に注目し,他者のなかでの人間の在り方を見つめるためのプロジェクトです.本展覧会で は,2008年5月から12月にかけて撮影された写真とビデオを展示します.
気になる方はここへアクセスしてください→http://www.vision.ss.is.nagoya-u.ac.jp/clas/programs/190.php
名古屋大学の中にある小さなギャラリーにぽつりぽつりと作品がおいてあったわけですが、写真に映像に、何とも不思議な空間を生み出していて何だか自分まで被験者になった気分でした(笑)
このコンセプトがあまりにも身近で、かつ興味深い。公共空間における無意識な人間の個性の影響。
今までひたすらがつがつがつがつ動き回るタイプだった自分はゆっくりその場の雰囲気に浸ることがそんなになかったんだけど、最近は時間があるといわゆる公共の場(図書館、公園等)をふらりと訪れてはぼーっと日向ぼっこしたり読書をしたりするようになって。そうすると、今までに見えなかったものが鮮明に見えたり、何とも言えない子どもたちの声とか風の音が心地よかったりして。なかでも人間観察は一番の楽しみ。
例えば、図書館。
私の行きつけの図書館はすっごく大きくて、またそれが大きい公園の中にある感じで、そこにはいつも多種多様な人達が集まってる。ホームレス、主婦、学生やサラリーマン、おじいちゃんおばあちゃん、などなど。寝てる人もいるし、真剣に本を読んでる人がいたり、うろうろ落ち着きのない人がいたり、一生懸命勉強してる人もいる。これだけ色んな人が集まると、なんか独特な匂いが発生するの(笑)なんだろう、人間臭なのか本臭なのか、わからないんだけど、不思議なにおい。
でも、今回の作品を見て、思ったのよ。
あ、私も見られてるんだなって(笑)
そういう公共の空間は、きっと誰かが誰かに気をとられたりすることもあるわけで、それが犬かもしれないし、子どもかもしれないし、女子学生かもしれないし、分からない。もしくは、無の状態で存在するだけなのかもしれないし。
な~んて色々考えたりすると、
ただの空間も深みを帯びる。
面白い。
その時、その場所でその人たちだけが作り上げる空間。同じ空間は二度と存在しない。
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