2011-03-28

原子力について考える ~計画停電~

福島原発の停止によって免れない計画停電は、予想をはるかに超えて色々なところに支障をきたしている現実があります。今最優先すべきことは福島原発の一刻も早い終息の見通し。正直計画停電がどうだこうだと言っている場合ではないです。

が、
日々のニュースを見れば明らか。この関東における計画停電が日本経済に与える影響はものすごくデカイです。冬まで続くであろう計画停電にどうやって向き合って経済を保っていくのかが大きな課題となりそうです。計画停電を経験したことのない方はきっと想像できないかもしれません。

まず、
停電するということはどういうことが起きるのか、簡単に例をあげたいと思います。

街のすべての街灯が消えます。
交差点の信号も消えます。
エレベーターが止まります。
病院のほとんどの機械が使えなくなります。
お店ではレジが動かなくなります。
もちろん部屋の電気はつきません。

他にも色々ありすぎてここに書ききれないほどのものが電気によって成り立っており。。。街全体が停電するということはえらいことなのです。

計画停電は生活に支障をきたすだけでなく企業にも支障をきたし、ゆえに生活をささえる基盤さえも脅かしているのが今の現状です。信号が消えることで交通事故が増え、病院の停電で助かる人も助からないケースが出てきたり、企業活動ができないことでたくさんの人が自宅待機、もしくは解雇されています。

どうやって計画停電と付き合っていけばいいのか。
私自身も非常に考えさせられます。

まず、

一に安全。
二に最低限の生活力。
を確保しなければなりません。

しかし、この計画停電に慣れるのは至難の業。
なぜならば停電寸前まで、本当に停電するのかどうか、分からないケースがほとんど。

企業はそれに合わせて社員を待機させてみたり、早退させたり、休暇にしてみたり。小売は店舗を営業してるさなかで一時閉店したり、また開けたり。

今まで自分の使っている電力のどのくらいの割合が原子力で、それがどこで作られているのかについて完全に無知だった私は、福島原発で作られた電力の3分の1を東京が消費していることに驚き、さらに世界で見ても、日本はアメリカ、フランスに次ぐ原子力国家であることに度肝を抜かれました。

今や、原子力がないとまかなえないほど私たちは電力を消耗しているわけです・・・・。

私自身は冬も夏もそんなに機器に頼って生活していないので生活自体への支障はほとんどありません。照明もいつも間接照明のみの生活だったので・・・・キャンドルになったところでさほど変わりなく。

ですが、
この計画停電を通して、今一度電力について考え、日々の生活の在り方について考え、なんとかこの計画停電に沿った生活方法を編み出し(企業活動の意味も含め)、原発の終息を見守りながらも踏ん張って経済をキープしていかねばと思います。

被災地の方々、そして福島原発で避難されている方々、それによって大打撃をこうむっている方々のために、今ここで踏ん張れずに復興はありません。今後の経済が被災者方のケアにも大きく影響してくることと予想します。

電力によって活かされ、気づけば電力がないと生きていけなくなっている。
この電力に、謙虚に向き合い、試行錯誤しながら、どうにか、事が良い方向に向かうように。

やはり今一度
原子力についても考えるときがきたような気がします。

原子力との共生は
本当に必須なのでしょうか。

出口のないトンネルをぐるぐる・・・・。

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