2010-02-13

君の手

真夜中






背を向けて寝ていた僕に
君の手がそっと触れる





頬に触れ


目に触れ






涙の有無を
確認する君





涙を流したくても
流せないほど
心が痛い僕は




どうやって
君に


この気持ちを
伝えたらいい






感情は
できるだけ
表に出さない



という


僕たちがつくった
ルールは



感覚を麻痺させ



涙は
いつ流すものなのかさえ



わからなくさせる


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なんでもない朝

土曜日のなんでもない朝





君の家からの帰り道




僕は




君に借りた傘片手に




『なんでもない朝』






と言い聞かせて

もくもくと歩く



君の家に忘れ物はしない
君から借りものはしない



そう


いつも


言い聞かせるのに




絶えない忘れ物歴



結局借りた傘




無意識に
でる
癖が


まるで
すべてを語っているよう


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